第一章「遠鳴」十節「蝦夷宗谷」では、レザノフ一行を穏便に帰らせた馬場為八郎が褒賞を受け、立派に昇進を果たしました。折衝能力が高く評価されたためでした。今後ロシアとの交渉が必要となれば為八郎が当たるということです。
為八郎は江戸の天文方勤務となり蘭書翻訳と蝦夷調査に当たりますが、一年もたたないうちに蝦夷地調査へ出張に出ることになりました。その空白を埋めるために息子佐十郎が長崎から呼び出され天文方の翻訳業務を担うことになります。佐十郎が初めて世間に出て仕事をする道筋を付けて為八郎は江戸を出達、蝦夷に向かいます。
甲府 武田神社
佐是様、毎回楽しんでいます。
いよいよ佐十郎の活躍が始まりそう、翻訳は勿論のことどんな仕事を成していくか楽しみです。
レザノフの悪だくみが巡り巡って、佐十郎に活躍の場が与えられるのも不思議な気がします。
牛痘種痘導入への長い道のりをしっかり読んでいきたいと思っています。