佐是 恒淳2023年9月16日読了時間: 2分『意次外伝』第一話「醜聞をいたぶる」三節 大名を腐す将軍家重には私生活の悪評がついて回ります。脳性麻痺を持って生まれ付いたため、いろいろ不都合があったようです。家重のあまり芳しくない私生活情報が、何故、どのように市井に漏れ出るのか、考えてみたのが、この「醜聞をいたぶる」です。...
佐是 恒淳2023年9月9日読了時間: 2分『意次外伝』第一話「醜聞をいたぶる」二節 旗本を嘲うこの辺りを描きながら、日本って、すごいと思ったことがありました。それは、江戸、大坂、京都の歌舞伎の演目が毎年、毎月、日を追って、座ごとに記録されていることです。それは、『歌舞伎年表 全八巻』(伊原敏郎 1956-63 岩波)によって知ることができます。これを著した伊原先生(...
佐是 恒淳2023年9月2日読了時間: 1分『意次外伝』第一話「醜聞を甚振る」夏休みがもう終わります。私は新たな作品を掲載することにしました。今回は、田沼時代の世俗風俗をたっぷりと取り入れた連作集の初めの作品で、馬場文耕を取り上げました。 馬場文耕は、宝暦年間に活躍した講釈師で、もともと貸本作者として一世を風靡した作家でした。いくつかの作品が残ってい...